BROWN EYED GIRLS 1st Concert IN JAPAN ① ~「引き波」~

昨日、渋谷CCレモンホールで行われた「BROWN EYED GIRLS 1st Concert IN JAPAN」に行って来た。

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「戻って来た」 そんな気分(笑)

「ミーハー」って楽しそうに見えて、「気力」「体力」が削られるもの。もちろんその分エネルギーをもらえるから続けられるわけだけれど、ある程度自分自身に余裕がないとあっという間にフェイドアウトしてしまう。

ここ最近の自分にあまり余裕がなかったことに加え、「K-POPゴリ推し論争」の流れに「あ~あ・・・」な気分だったり、AKBの現場活動で色々と思うところがあったりして・・・正直「楽しむ/共有」するみたいな、当たり前のことをなかなか実感出来てなかったと思う。(ここ最近感じたことについては次の記事で触れるつもり)

そんな中で久々に生BEGを目撃して、ここ半年すっかり失っていた「夢中になる」精神を取り戻せた気がするのです。

最初の曲は「Abracadabra」。
たった1秒、いや、0コンマ5秒のイントロで観客のボルテージが爆発的に上がる。 オーディエンスの耳の凄まじい瞬発力に強烈な一体感を感じた。みんなイントロクイズ王並みの反応でした(笑)(みんなBEGが好きすぎなんだよね♥)

コンマの世界、たった1音で観客を一つにしてしまう「Abracadabra」のパワーに改めて脱帽。 この曲の中毒性については、色々なところで散々語られてきたことだろうけれど中毒性だけではなく瞬発力まで備えているなんて・・・ホントにすげーよこの曲わっ!!!!

もちろん4人が登場した瞬間の凄まじい説得力には鳥肌がたった。

だけど個人的に一番グッときたのはそのクールさではなく、人間味。 「Abracadabra」のコンセプトって小生意気だし、例えそれを無視したとしても笑顔で歌うような楽曲では当然ないわけです。 だからいつものクールな感じで皆歌ってるんだけど・・・テンション上がってるのが4人とも隠し切れていない・・・・クールな振る舞いの中からこぼれる喜びが凄くキュートだったなー。 ニヤニヤしないように表情をコントロールしようとはするんだけど、やっぱりニヤニヤしてましたよ・・・得にナルシャオンニが←こういうところホントにナルシャオンニズルいわぁ~♥

「会場が埋まらないかもと心配した」 そう、ジェアオンニが言っていたけど、日本での単独公演ってそれなりのプレッシャーだったと思う。 コンサートも延期して、半年間日本での活動もほぼ無かったことを考えれば不安があって当然のこと。

だからこそしっかり埋まった会場、盛り上がるオーディエンスを見て「よっしゃあ!!!」って思ってくれたんじゃないかなー。 ニヤニヤするメンバーを見て、なんだか嬉しかったっす(>_<)

続いての曲は「Candy man」 きっと少数派意見だろうけれど、実はこの曲がBEGの曲の中で一番好きなんです。 ボーカルパート3人の個性が存分に堪能出来て本当に耳が楽しい。

「Candy man」以降のセットリストはこんな感じ。

3. Come Closer
4. String
5. Second
6. ジェアソロ-Katy Perry – Firework
7. ミリョソロ-Flo Rida – Right Round
8. L.O.V.E
9. Can’t go
10. Emotions (destiny’s child)
11. Love is ジェア&ミリョ
12. ナルシャソロ – Mammamia
13. ガインソロ – Ciara Feat Justin Timberlake – Love Sex Magic
14&15 4集からの曲 (バラードだった)
16.S.I.G.N

アンコール
17.Hold the line
18.Abracadabra

たぶんw

こうやってセットリスト眺めると・・・・姐さんたち、やりたいこと存分にやってます(笑)

もちろん時間の都合や、観客の盛り上がりを考えてセットリストを組んでいるのだろうけれど、間違いなく自分達の意見が反映されていることがわかる。

KPOPアイドルと日本のアイドルを比較するときに、必ずと言っていい程その実力が比較されるけれど、実はこういう部分の違いが大きいのではないかなぁ。 少なくともAKBがどこかの国で初ライブを行うのであればシアラの曲をカバーしたりはしないでしょう。 (あっ、AKBはAKBで実におもしろいもの見せてくれますよ。)

16曲中4曲がカバーっていうのも、BEGぽいなぁ~と。 音楽オタク集団なんだよね・・・この人達(笑) ガインちゃんはソロ出してるわけだからIrreversibleあたりを歌うっていう選択も当然あると思うんだけど・・・たぶんこういうこと↓やるとおもしろそうだなーって思ったんだと思う。

Ciara Feat Justin Timberlake – Love Sex Magic
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本家のMVに手すりを使ったパフォーマンスがあるんだけど、ガインちゃんも手すりを使ったセクシーパフォを披露してくれました♥

カバー曲で言えば一番印象に残ったのはDestiny’s childのEmotions。 本家版も数年前に横アリで聞いてるんですけど・・・冗談抜きに本家より良かったっす。DCも大好きなので欲目抜きに。

Destiny’s childは良くも悪くもビヨンセのグループだから、声質によってパートをわけるとかっていう概念がそもそも無いグループ。 一方のBEGは誰がどのパートを歌ったら面白いかを考えているグループ。 どちらが良いとかではなく3人が対等に並んでるBEGの方が私的に本家より耳が楽しかったです。

そしてボーカル3人の凄さを改めて実感したのもEmotions。

私の記憶が正しければ(信用ならんw)恐らくこの曲だけ4人全員でハモるパートがあった曲だと思います。 つまりミリョオンニも歌パートを歌ったということ。

イスを舞台中央部に4つならべて座りながら歌うという演出。確かDCもイスに座ってこの曲歌ってたなー。

曲中ミリョオンニがとなりのナルシャオンニに背を向けるそぶりを何度かしていた。恐らくハモリパートの音をハズさないため。 ここで私は気付くわけです・・・・ボーカルパートの3人・・全然「音程を守る素振りしないやん」と。 というかそういう必要もないんでしょう。

隣でいくらジェアオンニがシャウトしていようと涼しい顔で自分のパートを歌うナルシャオンニとガインちゃん・・・。それどころか顔なんか見合わせてしまうわけです(笑) 当たり前なんだけど、BEGなら当たり前なんだけどさー・・・やっぱり地力のあるグループだなぁーと改めて実感。 そもそも1集に「1,2,3,4」みたいな曲が入ってるわけですか彼女達の地力について触れるなぞ今更な話なのですが(照)

「歌が上手い」とかっていう当たり前すぎる形容はしたくないんだけど・・・やっぱり歌うまかったなぁ~。 ボーカルパート3人の声質、歌い方の違い・・・そのバランスが本当に奇跡的だと思う。

キャラもね・・・・奇跡的だと思うよ。

ファンがガインちゃんに猛烈な勢いで手を振った時に、振り返すのを躊躇して(たぶん照れだと思うけど)ハニカミながらおじぎで返したガインちゃんを見て「そ、そこおじぎかよー」とツッコミを入れつつも猛烈に萌えた。・・・ガインちゃんってなんであんな可愛いんだろうね。

大事なことはジェアオンニに語らせようとして必死にパスを送る名女房役なナルシャオンニもツボだし、そのパスに気付かずオーディエンスをキョロキョロ見ているリーダージェアオンニもツボ。

イケイケラッパーなのに、照れ屋さんなミリョオンニの振り幅のデカさも凄いw

最近の韓流を取り巻く流れには正直否定的。 某脳科学者のツイッターを「良くぞ言ってくれた!」ってヒーロー扱いするのも「いやいや違うだろ!」って反論するのもどちらもピントがずれている気がする。 そう、ピントがズレてるんだよ・・・。

でも・・・ビックウェーブが起きたからこそ、異国の地にボトルが流れ着くみたいな・・・そういう事実もあるわけで・・・。 私は黒船来航より、黒船の起こした引き波で流れ着いたもんを愛でてる方が性に合ってるみたいです。

最近思うんだけどブームとか流行とかっていうのは本流にもそれはそれは壮大な物語があるんだけれど、引き波によってもたらされた「出会い」ってのもそれに負けず劣らず物語があると思う。 そういうものを掘り下げていくと面白そう。

っていうことでBrown Eyed Girlsはやっぱり最高だったぜい。

アトガキ

まだパートⅡ書くつもりだけど(笑)・・・なんか久々に自分らしい記事が書けた気がする(照)

 

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