月極オトコトモダチ 6月29日レポート

「男女の間に友情は本当に存在する?」

そんな人類の永遠のテーマに挑んだ映画「月極オトコトモダチ」。MOOSIC LAB 2018 長編グランプリ 他4冠の作品。

友人各位に激しくおすすめをされ、アップリンク吉祥寺にて鑑賞。男女の友情の揺らぎをとーっても丁寧に描いた作品でした。

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男女の友情に限らず、人と人との関係にはなにがしかの名前がつけられ画一化される。そんな中で見えない圧力がかかる――揺らいでいることが許されないというか。それが時には楽だったりしんどかったり、難しい。

友達って一体なんなの?と思ったことは誰でもあると思う。言葉には出来ない「何か」。そういった揺らぎの共通言語になるような作品。

良い映画に出会うのはそんなに難しくないのに、男女関係を描いた良い映画に出会うのは凄く難しいなーと感じている今日この頃。この作品、おすすめです。

トークショーには監督の穐山茉由さん、飯田エリカさん、戸田真琴さんが登場。映画はもちろんこの3人のトークが聞けるのも楽しみの一つでした。

そんなわけでメモと記憶を頼りにトークショーをレポしてみようと思います。

ちなみに先に長い言い訳をしておくと、戸田真琴さんという人の言葉は、例えるなら「呼吸している感じ」「脈打つ感じ」がする。彼女の言葉は生きている。

だから戸田さんの間合いとか、語尾とか言い回しとか言葉を放つ時の仕草も含めて彼女の言葉なのだと思う。だけど、メモと記憶だけではそれを捉えるのに限界があるので(汗)「まこりんは、こんなことを言っていたんだなー」とニュアンスだけ感じとって頂ければと。先に言い訳をしておきます(苦笑)

穐山茉由さん×飯田エリカさん×戸田真琴さん

――映画の感想

「ムーラボのコンペの際は見逃したが飯田さんから月極オトコトモダヂ超良かったと熱烈な連絡があった」と振り返る戸田さん。

「普段人が口に出さずに悩んでいることが理性的に解決されていく映画。色んな問題について感情を出し合ったり、慰め合って終わってしまうことが多いけれど、(この映画は)感情だけに流されずに理性的に話し合いをして終わる。こういう解決の仕方がかっこいいと思う。色々な客層を捉えている映画」と話していました。

飯田さんは恋愛関係や男女とは?と悩んでいる時に『月極オトコトモダチ』を見たそう。「男と女は友情なのか恋愛なのか判断しなければならない。彼氏彼女という関係はもろい。不信感があるので、月極オトコドモタチはとても刺さる作品だった」と話していました。

そんな飯田さんの言葉に「名前のついている関係は受け入れられがち。男女間だと付き合うのか、別れるのか、結婚するのか……で終わってしまうのはもったいない。そういうことを作品にしたかった」と監督。

飯田さんは「半端な関係は良いの?と世間的に思われがちだけど、こういう映画があるとこの映画を観てくださいと言える」と作品への愛を語っていました。

戸田さんは「相手が男性だからといって、恋愛関係になるわけではない。どうしても異性だと選択を迫られてしまう。友達でいるのか?付き合うのか? 後者を選ばないと友達ですらいられなくなってしまう。どこかで答えをださなければいけないそんな圧力がある。(結婚に関しても)何年付き合ったら結婚するとか、結婚しないなら別れる。それぞれ答えがあっていいはずなのに、こういう場合ならこうなるみたいなものがある。画一化してしまう時にこの映画をみたい」と話していました。

――映画監督戸田真琴

映画撮影にむけてクラウドファンディングをしている戸田さん。

「AV女優として使う引き出しと、映画を作る時の引き出しは違う。何かを生み出すことと、誰かの反応に打ち返すことは別。SNSとは違って、一人で抽出した一滴を時間をかけてみんなに返すというコミュニケーションを探していきたい」と思いを語っていました。

戸田さんがどんな映画を作るのか興味津々です。そういえばちょっとした余談ですが、戸田さんにはスカパーアダルト放送大賞の握手会で一度だけお会いしたことがありました。

あの握手会はちょっと特殊なもので……自分のファン以外は「ライバル女優さんのファンだろうな?」という状況下で対面するという不思議な会。

そんな中で多くの女優さんに「今日は楽しんでいって下さいね」と言われたのですが、戸田さんだけは唯一「あ!髪巻いているの一緒ですね」と打ち返してもらった記憶です。

「あぁ、この大舞台でこの女の子すごいなぁ」と本当にびっくりしました。

あの日彼女が使ったのが女優さんとしての引き出しならば、もう一つの抽出した一滴を返す方もなにかとってもすごいものを返してくれそうな予感です。

そんなわけで、しっかりメモ出来た部分だけですが、レポしてみました。仕事をしながら、創作をすることについてなどこの他にもとっても興味深い話があったのですが、なかなかうまくメモできずで残念。スタンプラリーももらったので、また見に行きたいなぁと思います。

ちなみに、時間がなくて監督とお話をするチャンスを逃してしまったけれど、ラストのあの描写についてはすごく聞いてみたい部分でした。

どうして主人公はヤナセの問いにああいう風に返したのか?

あの潔さがこの映画のとっても大事な部分だと思うので。

おしまい。

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