その冬、風が吹く~最終話まで~

『その冬、風が吹く』最終話までみました

その冬、風が吹く

唐突ですが、目玉焼きにはソース派です。私にとって目玉焼きはソースが一番なのです。でも、どこかのだれかは醤油が好きだと思う。
ちなみに好き嫌いはほぼありませんが、唯一レバーだけは食べられません。


ということで意味不明な前置きでしたが・・・・

「その冬、風が吹く」というドラマは私にとって目玉焼きに醤油をかけて食べる。そんなドラマでした。レバーならリタイアしてます。
素材は好きなのです。でも味付けが私の好みではなかった。これは作品批判でもなんでもなく、ただの趣味趣向の問題だと思います。味覚の問題なのよ。

作り手が愛を注いで作っているか否かは非常に重要なポイントです。そういう意味ではこのドラマは作り手の美意識が伝わってくる愛のあるドラマだった。
でも、だからこそ、自分が共感出来ないとものすごく居心地の悪さを感じます。つまんなくて、適当に作ったドラマの方がよっぽど楽に見られる。

作中で語られる「クソみたいな人生、クソみたいな自分」

でも私にとっては全然クソに見えなかったんですよね。主人公もヒロインも最初から上品できれいだった。最初っから純愛だった。
個人的には序盤のオ・スはもっともっとクソ野郎でいてほしかったのです。そして後半にかけては「浄化」されていく自分にイラ立ってほしかった。(だけど何度も言いますが、私がこういう味付けが好きだというだけです。批判ではないのね)

批判したけりゃするし。

物語の序盤でヨンがオ・スにケーキを作るシーンがある。あそこでオ・スは泣きながらケーキを食べるわけですが、私の求めてるものはケーキを捨てることなのよ。

「愛してたまるかよ」

そうやってケーキを捨ててほしいわけ。
ケーキのシーンに限らず、シチュエーションは好きなのに、登場人物が取る行動が私の好きな味付けではことごとくなかったのですorz でも逆にいえば作り手の美意識が一貫しているということでもあります。
リトマス紙があって、私はずっと酸性の反応を期待してたけど、ずっとアルカリ性だった、みたいなね。

ヒロインのオ・ヨン

我がままでズルくて幼いヨンの姿に心ときめいたのだけれど、それも一瞬だったなー。結局は私の求めるヒロイン像ではなかった(泣)

彼女の年齢設定が実際いくつなのかはわかりませんが、6歳から孤独に誰も信じず生きていたらもっと乾いていると思うのです。乾ききっていて、カラッカラだと思う。誰かを恨んだり憎んだりすることすらしなくなってしまう。無風な状況のはず。

仮に、自分の人生や外の世界に期待を抱けているとするならばそこに必要なのは「幼さ」です。 でもヘギョちゃんが「幼さ」を演じるのは若干無理があるのです・・・・。だからウンジぐらいの年齢の子がやると、ヨンのバランスもフィットしたのかなーと思う。「オッパさえ帰ってくれば私の人生は変わる」と本気で信じている女性を演じるにはヘギョ様は女優として成熟しすぎてるかなと。

陳琳と同タイプ系ヒロインだっただけにもっと深くハマりたかったわー。

ウンジについて

豪華キャストの中でアイドルが正劇に出演することを快挙と考えれば、すごいことだと思いますが、ウンジの才能を信じている私にとっては、ヒソンちゃんは正直もの足りなかったです。
だって応答せよ1997見ちゃってますからね。シウォンを見てしまうとヒソンちゃんなんか全然物足りないっす。物語への関わり方はヨンの婚約者や、ヨンの友人と同じぐらいのものですもんね。はっきりいってうまみはあまり無い役でした。

ただ収穫だったのは、ウンジの泣き演技と引き算演技が見れたことです。

得に一番輝いていたのはこちらのシーン。

ダークサイドに落ちていこうとするジンソン。そんな彼を止めたくて思わず平手打ちしてしまうヒソン。

そして殴った後のこの表情です。

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ジンソンを守りたくて、愛しくて、殴ってしまったヒソン。本当は殴りたくなんかなかったのです。

そんな複雑な心情を表情ひとつで見事に表現できています。

そしてその後、そっと優しく抱きしめる演技も見事です。

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この「落ち着いて」は秀逸だったなー。 危なっかしいジンソンをなんとか繋ぎとめておきたいヒソンの優しさが滲み出ています。

危なっかしいジンソンと、それをなんとか救いたいヒソンという構図をもっともっと見たかったなー。はっきりいって出番が少なすぎる。それはジンソンにしてもそうです。

ただ、ウンジのキャリアの一つとしてみれば非常においしい仕事だったと思うので、キャスティングして下さったことには感謝感謝です。

まとめ

クソみたいな人生が誰かとの出会いによって浄化されていくストーリーは大好きです。だからもっともっとのめりこみたい作品でした。のめりこめなかった私の味覚が残念ではありますが、この味覚だから今まで愛してきたドラマにハマれてきたわけだし、仕方ないね。

ちなみに最後のシーンはずっと夢落ちだと思ってたのですが、この間ファンミに行ってあれは現実だったんだと気付きました。

ジンソンとヒソンが花を持っていこうとしてたのはもう一人のオ・スだといことをファンミで言っていて「あーなるほどそういうことか」と思いましたわ。もう一人のオスの存在とかすっかり忘れてた・・・・汗

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  • Comments ( 2 )
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  1. アオタさん、どもども〜♪

    原作では結構えげつない(クソみたいな)ストーリー展開だったの。
    それがノ・ヒギョンの手にかかると、意図的に、えげつのない設定はすりかえられたり、ある人間の俗悪な部分をたくさんの登場人物に分散して、毒を薄めたりしているのです。
    毒が薄まった結果、このドラマにあった「愛」という一瞬のきらめきさえも薄まっている。
    毒があるからこそ、「愛」が光輝くのに。

    ソフトフォーカスで語られる「愛」は、なんとも甘ったるくて、なんとも退屈でした。
    どうしてこんな作品になっちゃったんだろうか。

    私は最後は夢オチだと思いますよ。

    • posted by あおた (地球中毒筆記)

      >yucaさんへ

      yucaさーん、どもどもです♪

      やっぱり最後は夢オチですよね…。手術受けた後にあんな髪すぐ伸びないしとか…色々思っちゃったりしますし…。私はむしろハッピーエンドより夢オチぐらいの方が不条理感が出て好きかもしれません。

      >えげつないストーリー

      私、それ求めてました!!!!
      下敷きにされている世界観はすごく好きなのに、紡ぎだされているストーリーにトゲが無くて、物足りなかったのです(泣)

      毒も(悪い社長と、スの元彼女)あまりにも記号的過ぎて、まったく怖くなかった…。もっとゾクゾクするような毒を味わいたかったです。それをオ・スとヨンそしてジンソンとワン秘書に求めていたのですが、みんな素敵な良い人で残念です。

      素敵な人が恋に落ちる…そんなストーリーではなく、クソ野郎が抗いながらも愛することによって浄化される、そんなものが見たかったです(汗)

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