ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1~痞子英雄首部曲 全面開戦~雑感①

本日から日本公開になった「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1」(痞子英雄首部曲 全面開戦)を見てきた。

雑感を残しておきます。

なるべくフラットに見ようと心がける。 だがしかしどこかで、戦隊ヒーロー物テイストを期待してしまう私。それぞれは欠陥品だけれど、皆があつまると最高傑作。そういう味付けね。

ところが当たり前のようにそこにはウルトラマンがいるのです。 これはもう分かりきっていたことなんですけどね。 ただこれは面白い、面白くないとは別次元の話。戦隊物だってウルトラマンだって面白いもの。

息つく間を与えない映画のスピード感は本当に素晴らしかった。

痞子英雄
イントロダクション

ドラマ版からさかのぼること3年。舞台は台湾の大都市ハーバー・シティ。熱血新米刑事呉英雄はひょんなことから三連会のシュー・ダーフーに出会う。ダーフーは組織の金を使いダイヤモンドの密売を企てていたが失敗。突然現れた武装集団に攻撃されダイヤモンドが入っていたアタッシュケースを奪われてしまう。命からがら逃げ延びた英雄とダーフーは取引の裏に隠された真相を探っていく。そしてそこには国家を揺るがす巨大な陰謀が渦巻いているのだった・・・

この映画はドラマを見ているor見ていないで大分評価が分かれるのではないかと思います。

フラットに見た方の感想がかなり好意的なので、映画としては十分楽しめる作品だと思います。かくゆう、フラットに見れない(苦笑)私も楽しめましたよ♪

誰が味方で誰が悪なのか。 裏だと思っていたら、更にその裏がある。 そんなスリリングな展開は「これぞ痞子英雄」と言える部分。組織図がなかなか理解できないのも痞子英雄らしさかなと(笑)

だから娯楽作品としては、強引さもあるけれどそれなりにまとまった作品だと思います。「びっくりさせてやろう!楽しませてやろう!」という熱意は凄く伝わった。

面白かったですよー!!!

が・・・やっぱりこの作品はドラマ版が良過ぎるんですね。 私は物足りなさも感じました。 というよりも痒いところに手が届かないと言った感じでしょうか。

改めて言うようなことではありませんが、在天、西英、陳琳不在は大き過ぎる。 映画版痞子担当のダーフーも悪いキャラではありませんが、英雄と同じ目線に立つ存在ではない。 だから痞子と英雄の綱引きが出来ていない。

しかも日本版ではダーフーのエピソードがかなりカットされてしまって、余計にパワーバランスを欠いてしまった印象を受けました。(たぶん日本版は2、30分ぐらいカットされてるんじゃないでしょうかね)

痞子英雄の凄さというのは、世界標準と言っても良いプロットと台湾ドラマ特有の温度が見事に融合した点だったと思います。

スリリングで先の読めない展開と、若者がつまずいて這い上がる姿。この調和が実に面白かった。 それぞれは欠陥品だけれど、皆があつまると最高傑作。そんな戦隊物的楽しみがあった。(英雄、在天、西英、陳琳、小馬・・・)ところが映画はウルトラマンだったと。でもそれは決して悪いことではない。映画には映画の、ドラマにはドラマの良さがあるのだから。

物語冒頭部のカーアクションシーン。本能のまま突っ走る英雄の横に在天が乗っていたらどんなに楽しいだろう?そんなことをふと思ってしまう。と同時にこの迫力はドラマでは無理だっただろうなーと興奮した。

娯楽にこだわる監督の姿勢は一貫していて好感が持てる。 与えられた状況で、徹底的に英雄にスポットを当てる選択をしたのも潔い。 だけれど、ドラマで見せてくれたシーンごとに主役が変わる楽しみはやや半減していたように思う。

名揚四海で魅せてくれた監督のバランス感覚(=複数の登場人物へのスポットの当て方)は痞子英雄でも受け継がれていたけれど、映画では削らざる負えなかった部分かなと。 (スリリングな刑事物でありつつ、グーニーズやスタンドバイミー的側面がドラマ版にはあったからさっ。そしてそれが私にとってはたまらなかったわけね)

私が求める痞子英雄的バランスはあくまでもドラマ版が基礎になっていて、融通が利かなかったのかもしれない。 走り続ける英雄も好きだけれど、立ち止まる英雄も好きだったから。

アンジェラ・ベイビーちゃんが演じた今作のヒロインもかなりアッサリな描写。これだけ詰め込めば人物描写に時間が割けないのは当然でしょうかね。でも、下地になってるキャラ設定は非常に面白い。あー痞子英雄らしいなぁーと嬉しく思った。

まぁ結局「らしさ」を探すと、物足りないだけなのですね(笑)そもそもドラマから映画の流れは、マラソンが短距離走になるようなものなので、どこかで切り捨てなければいけな描写が出てくるのは必然。

ただこれはものすごーいチャレンジだと思うんです。 確かに若干物足りなさは残るし・・それ以前に監督の頭の中で思い描いているものを、描ききれてはいないと思うのだけれど・・・描ききれていないことに私は期待したいわけです。

そして陳琳のカットシーンを解析したら、そこに痞子英雄らしさが詰まっていたことにホッコリしております。 (あっ、完全なる妄想なんですけどねw)

ということで、次回の記事では性懲りもなく陳琳さん(出演無し/カットシーンをあおた的に解析)にスポットを当てて見たいと思います(爆笑)あと日本版カットシーンもね。 ←これは結構重要な気がするのよね。

アトガキ http://earthholic.com/taiwanese-drama/black-white/3217/

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