小資女孩向前衝のヒロイン杏仁ちゃんは通りすがりの薄着少女だ!

無我夢中で見ていたら、あっという間に22話になってましたわ(笑)やっぱり台湾ドラマ好きだな~♥心底そう思います。

このドラマはリアルタイム追いするべきでしたね(´_`。)反省。一気に見るのは楽しいけれど思ったことの大半がこぼれ落ちてしまうのが痛い(泣) よって、上手く書けるかどうかわかりませんがw 思ったことをツラツラと。 ストーリーにも触れたいのですが、それは別記事で。その前にまずは杏仁ちゃんについて今私が感じていることをば。

メイントピックは「ヒロイン杏仁ちゃんについて」です。

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個人的な意見なのですが、御曹司物は「北風と太陽」のお話に通じる部分があると思うのです。それは、ストーリーの展開ではなくて、物語の根幹に流れる熱が、という意味。

旅人の上着を脱がせようとしたとき、北風はその強い力で上着を剥ぎ取ろうとし、太陽はその熱で上着を脱がせようとする。前者は寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえ、後者は熱さに負けて旅人自ら上着を脱ぐ。

「御曹司(オレ様/性格に難有り)×御曹司の人生を変える女の子」という組み合わせはどこか旅人と太陽の関係に似ています。そして、身分の差や、ライバルの出現という北風が吹く。 (by ポエミーあおた)

花より男子が日・台・中・韓とそれぞれ映像化されていることからもわかるように、人類は御曹司物が大好ですよね。 SとMに人間をカテゴライズしようとする地球上で、オレ様が市民権を得るのは当然と言えば当然です。
がしかし、愛される理由はそれだけではなくて、人間は古くから出会いによって変化するストーリーが好きだという点も見逃せません。

実は、小資女孩向前衝というドラマが人気らしい!と知ったとき。「あーまた御曹司ものか・・・はいはい」と思ったものです。 視聴率がグングン上がっていくのを横目でみながら「まーそうだよね」と大して驚きも感じませんでした。だって見なくても、視聴率が取れてる理由がわかるんだもん。 御曹司好きのツボをしっかり抑えて、北風と太陽を上手いこと下敷きに敷けば、ある程度、視聴率を稼げるのは容易に想像がつきます。

そして実際に見てみて、予想通り小資は御曹司好きのツボをしっかり抑えた良作品でした。しかも、御曹司が身分を偽って新入社員として働くという萌え展開です。これはもうキャーキャー言うしかないのです!

ところが、アオタが完全に脳内で予想できた!とドヤ顔視聴し始めた小資でしたが、一つだけ想定外のことがありました。そう、この作品のヒロインは・・・なんと太陽ではなかったのです。

白馬に乗った王子は、スペシャルな女の子/太陽と恋に落ちるはず。これが御曹司ものの大原則だと思っていたのですが、小資はそんな私の固定概念をものの見事にぶち破ってくれました。(とはいえ、これは前半部(15話まで)の感想であって、後半部はまたちょっとニュアンスが異なります(泣))

この手のヒロインと言えば、花男のつくしや、イタキスの琴子、シガのライム、イケメンのミナム、宮のチェギョンetcが思い浮かびます。(もちろんそれぞれ設定の違いはありますが、「ある女の子の出現によって、男の子の人生が変わるという骨組み部分は同じでしょう)

そして小資のなぞるストーリー展開からすれば、杏仁ちゃんもこのヒロイン群にカテゴライズされるべきなのです。がしかし・・・どう考えても杏仁ちゃんをこのカテゴリーに入れるのは違和感を感じてしまいます。

だって杏仁ちゃんは太陽じゃなくて、人間なんだもん。 雑草女子でもキラキラした等身大の女の子でもなくて、普通の子なのです。

確かに杏仁ちゃんとの出会いによって、子奇君は変わっていくきっかけを得るわけですが、あくまでもきっかけであり手助けの範疇を超えません。杏仁ちゃんのパワーを浴びて強引に変わっていくのではなく、自然に学んでいくのです。 そもそも杏仁ちゃんにはそんなパワーは無いのです。(私的意見ですよ 汗)

前述のヒロイン達が分かり易く魅力的なヒロインなのに対して、杏仁ちゃんの魅力はジワジワ後から来るタイプのものだと思います。色に例えると前者が原色で、杏仁ちゃんがパステルカラーと言ったところでしょうか。

キャラクター要素を5角形であらわした時、分かりやすくどこかの数値が異常に高いのではなくて、平凡な5角形なのではないかなー。ちょっとドジなところもあるし、人一倍頑張り屋さんではあるのですが、それはあくまでも現実世界に沿ったものであるような気がします。

だから後半部で散々いじめられる描写が続いた時に、視聴者をスカッとさせるような反撃はできないわけです。だって、我々と同じような脆さを持っている子なんだもん。 だから凱兒が、後半めちゃくちゃ鬼に見えるのです(笑)全然対等に戦えてないから(泣) 北風が吹いても、対向できないんです。だって人間なんだもん。(そもそも北風を吹かせすぎなのねwww後半部は)

大げさな嫉妬もせずに、我慢できる部分は見てみぬふりをしようとするのもメッチャくちゃリアルな心情描写だと思います。

子奇君との距離の縮め方も、私の周りでかつて良く見たカレッジラブそのままでしたね(笑)しっかり予防線張って、相手にその気がなかった場合は「元々無かったことにする」というアレですわっ。 あからさまに好いた惚れたをやるとコミュニティーが崩壊しますからね、「両思いの確認作業」が必要なのですよ(笑)ちょっとしたシグナルは出すけど、あからさまな物は出さない。

だから杏仁ちゃんは「世界中どこを探してもお前みたいな女はいない」というヒロインではなくて、「どこにでもいそうな普通の頑張り屋さん」というのがしっくり来るのです。

でも、「なーんだ、普通の子か・・つまんね!」とは決して言わせませんよ。 スペシャルな子なんだから!!!!

どこにでもいそうに見えたって、子奇君にとって杏仁ちゃんがスペシャルであれば、それはもう超スペシャルなんですよ。(意味不明w) そして、そこがこのドラマの素晴らしいところなのだと私は思うのです。

子奇君にとって杏仁ちゃんが掛け替えのない唯一無二の女の子になっていく過程がたまらないのです(照)

太陽でも北風でもなく、「偶然すれ違った、薄着で頑張る女の子」。杏仁ちゃんはそんな感じかなー。ついつい上着を貸してあげたくなっちゃう子。 太陽ではないけれど、子奇君にとっては人生を大きく変える出会い。

後半部は太陽ではない杏仁ちゃんに対して北風吹かせまくりの鬼シナリオになっているのが残念だったけどね(汗)前半部は私的に新しい御曹司物を見せてもらって超絶萌えましたわ。

台湾ドラマって本当に凄いなーと思うのです。人間の愛情にまっすぐ向き合うし、こんな風にセオリーをぶち壊したりもする。 北風と太陽のストーリーも大好きだけれど、熱いからでも、寒いからでもなく、女の子に上着を着せたいから脱ぐという普通の恋愛も、愛らしくていいです♥それを御曹司物でやるんだから台湾バンザイすぎる♥

そもそも、柯佳嬿ちゃんを杏仁ちゃん役にキャスティングしたということが素晴らしいね。(女優バンザイがはじまりましたw)

たぶん、他の女優さんが演じていたら勝手に太陽要素を入れてきてたんだろうなー、と思うのです。 御曹司物のセオリーだしね。 もっとピョンピョンした演技をしてたと思いますよ。

でも、柯佳嬿ちゃんはまったくと言っていいほどそういう解釈はしなかった。 本人のテンションが元々ピョンピョンしてないからなんでしょうけれど、それにしたって偶像劇初ヒロインですよ!自ら型にハマろうとして喜怒哀楽を大げさに表現しちゃう人だっているでしょうに・・・、柯佳嬿ちゃんは喜怒哀楽も控えめな表現にとどめてるのです。 だから、逆に泣いているシーンはズドーンと来る。

そして、何より部屋着がかわゆい♥
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この感じがたまらなく好きです。(誰にも伝わらないと思うけどwww)

あー柯佳嬿ちゃんのバランス感覚ズルい。モンガを先に見ているので、ズルさが身に沁みますわー(笑)メイクで色々遊べるビジュアルなのもズルいですよねー 。彼女の作品をしばらく漁ろうかなーと思います。

ちなみに柯佳嬿ちゃんは業界に入る前は幼稚園の先生だったそうです。あとバツ1らしいです。ウィキP情報。びっくりしたけど、ますます好きになりましたわっ。 ほんと華女子ラブです。

ということで、長くなったのでこのエントリーはこの辺で。 杏仁ちゃんに関する下敷きが敷けたので、アリスちゃん特集なんかもやりたいなー。

以上、杏仁ちゃんに対する勝手な解釈「小資女孩向前衝のヒロイン杏仁ちゃんは通りすがりの薄着少女だ!」でした。 おわり。

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