本題の前にちょっとある曲の歌詞を。
大丸デパートの前に立ち、自分の進む道をよく見つめて見る。次の駅が天后なら最高なんだけど
ネオジャーナリスティックバラエティ『所&さんまの世の中を動かしているのは誰だ会議II』を数日前に見た。
SMエンタのキム・ヨンミン代表をゲストに招き、韓流ブームについて検証。ちなみに代表は韓国も含めてバラエティー出演は初めてとのこと。
ヨンミン代表の印象はスマートなビジネスマンといった感じ。日本語はペラペラどころかネイティブ。 SM=イ・スマン先生という強烈なイメージがあったので、代表のことは全然知らなかったなー。(モテるんでしょうね、きっと)
アジアを巨大なマーケットにするという代表の志は本当に素晴らしい。 食料自給率ならぬ、音楽自給率の高い日本の音楽界ではなかなかそういった考えには至らないんでしょうね。
海外でのマーケティング、ネットメディアを駆使した宣伝、国内外で開催されるオーディション、長期に渡る育成 等々。 「アイドルという浮遊する生命体をビジネスモデル化しようと試みて、今のブームに至ってる」そういった分析なのかな、番組の取り上げ方としては。
経済的視点から見れば本当に素晴らしい試みだし、アジア市場をより大きなものにするっていう夢は私も代表と一緒に見ていきたいと思うところ。
が、しかし。 この切り口はやっぱり好きじゃないや。
私は過程はビジネスモデル化出来ても、入口と出口は思い通りにならないと思っている。 しかもそれがアイドルというジャンルなら尚更。
ただ日本人は分析しないと気がすまない人種だからね・・・ KPOPブームがどういう仕組みなのか?ってことを分析せずにはおれないんだろうと。(こういう日本人の性質は大好きですが)
いずれにせよ、「何故?マクドナルドは世界的企業になったのか」←こういうのと同じ板の上に乗せちゃって良いものなのかね? あのキラキラした生命体達をさっ。
綿密に組まれた戦略や企業努力がブームを生んだ。 日本のアイドルより歌が上手くて、ダンスが上手くてプロフェッショナルだからブームになった。
仕組みの知りたい日本ではこういう風に分析している傾向にあると思う。メディアもファンも。
知りたいから分析するし、比較する。 「君のここが好き、君のこういうところも良いよね、君のそういうところが他の人とは違う」 ・・・そういうことを言いたくなるんだよ、好きになると。
だけど入口には分析も比較もなかったはず。 「やばい、好きだ」 これだけ。
パッケージの裏側にちょこっと書いてある成分表を見て手に取ってるわけではない。 食べたら上手かった 病みつきになった。 それが私にとってのBrown Eyed Girls。
日本のKPOP分析に韓国側が乗っかってきて、私的に若干つまらない感じになってきてるなーと。
「KPOPとはこういうもんだ!」っていう型が出来あがりつつあって、その型で型抜きしたものを日本で大量生産しようとしてる・・・そんな印象。でもその型自体が間違ってるんだよ。
日本活動だけの縛りだったらいいんけど、日本でプリントされた「KPOPってこういうもんだ」っていうのを韓国に持ちかえっているような気がして寂しいんだが・・・。
日本のアイドルと分かりやすい部分で違うから「こういうもんだ!」っていう型が作られやすいんだろうけれどもね・・・。 でも、どんなものでもないと思うんですよ。JドルもKドルも。金太郎飴ではない。 ビジネスモデル化なんて決して出来ない・・・はず。
劇場作って、制服着せて、親しみやすい女の子を集める。 こういう型を作ったってAKBみたいになれるわけではない。
マーケティングをしっかりして、ネットメディアを駆使して、国内外で新人発掘して、長期に渡る育成をする。 この手順を踏めば少女時代のようなグループを必ず作れるのか? 答えは否でしょう。
私は輸入する側(日本メディア)や輸出する側(韓国音楽業界)が分析したり、ビジネスモデル化しようとしたり、型を作ろうとしたりすることに対して、それ自体は批判しない。むしろ良いと思う。
ブームの仕組みを知りたいと思う探究心も、成功例を元に市場を大きくしようとすることも必ず「次」を生むのだから。
ただあくまでも裏側の成分表示であってほしい。 表のパッケージにデカデカとプリントするのは無粋っす。
中にいる人達が「こういう成分だから自分達は愛されてるんだな」なんて勘違いしたら大変。 っていうかそういう風に勘違いしはじめてると思うよ。インタビューとか読んで感じることあり・・・。
そりゃそうよね、インタビューする側だったり、メディアが「戦略が云々」とか「日本のアイドルと違って云々」言うんだからさっ。でも根本的な部分では違います。もっとシンプルに愛されてるんだから。「やばい、好きだ」 ←こういうやつで。
型を作ろうとしているけど、中の人達は決してハマらないで下さい。 自分達はこうでなければならない、とか思う必要はない。 浮遊し続けて下さい。
成分表示が表にデカデカとプリントされるようになってつまらん。 つまらなくない人の方がきっと多いのだろうけれども・・・だってファンにとってだって、有意義な情報だもん。
AKBへのディスりが凄いのもそういう背景があるんだろうな。 成分表示の違いとか見せつけられると反論しづらいよね(笑)
私は成分表示見ずにキラキラしてて、面白い物に手当たりしだい手を出して、AKB界隈もKポ界隈も満喫してます←気が多すぎる。
気が多過ぎるついでに言うと、本命は香港に居ます♥ 一番好きな女性グループは香港のツインズだもの。
世界最強のモンスターアイドルだと思ってます。ツインズを。
冒頭に引用したのがツインズが歌う下一站天后(次の駅はティンハウ)の歌詞。 天后は香港にある実際の駅名で、女神とかお姫様という意。
「大丸デパートの前に立ち、自分の進む道をよく見つめて見る。次の駅が天后なら最高なんだけど」
本当に素敵な歌詞だな。 (溺愛)
ツインズの二人は次の駅はどんな素敵な駅なんだろ? こういう楽しみを10年もの間ファンに与え続けてきた人達。
映画祭で主演女優賞取ろうが、ソロが成功しようが、グループに帰ってくると全力でアイドルをしてくれるアラサー姐さんズ。
やっぱりアイドルって一緒の電車に乗ってガタゴト揺れながら、同じ景色楽しんで、次の駅はどんなだろう?って想像する。 そういうところに楽しみがあると思うのです。
おんなじようなテイストに飽きてます。それは分析のしすぎからきてると思う。 ←これがいいたかっただけ