我可能不會愛你~イタズラな恋愛白書~6話から8話を見た。

大学入試の2次試験は創作だった。3つのワードが書かれていて、「このワードを使って物語を作れ」 確かそんな感じだったと思う。

「ホテル、お酒、良い年の男女」
こんなワードが書かれてたとしたら、私なら濃厚なキスシーンを書き散らかしているだろう(笑) いや、私だけではなくその年の受験生は自分の桃色エネルギーをフル活用しようとするはず。

だって材料はこれ以上ない程揃っているんだから。

でも出来上がるのは甘酸っぱいなにか。極上のプラトニックラブなのです。

ホテル+お酒+良い年の男女÷(程又青×李大仁)=What?

創作ってやっぱり凄いな。出尽くしたように見えて、底が見えません。 くそぅ。釣られまくってるぜ!(笑)

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6話から8話までの簡単なあらすじ。(ネタバレ含む)

大仁とマギーが寝たと勘違いしている又青は渋っていたニックとの出張を決め、勝負下着までトランクに忍ばせる。

しかし一方では「緊張しているわ。もしノック(ホテルのドアを)されなかったらどうしよう?」と大仁に不安な胸の内を明かすのだった。

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出張に出かけ、いい雰囲気の又青とニック。そして仕事終わりにホテルの一室で過ごすことに。覚悟を決め勝負下着を身に着ける又青。しかしそこにニックの彼氏らしき男性が突如出現。

「ニックはゲイだ!出世のために女を踏み出いにするのが彼のやり方だ」と衝撃の事実を告げられる。

ショックで部屋を飛び出す又青。悔しさと惨めさで一杯の彼女は人目も憚らず街中で号泣する。そして堪えきれず、大仁に電話するのだった。

「救いようの無い思い込みの激しいバカだった」「出家する」 と大仁に泣きながら話す又青。「いいからドアを開けろよ」と答える大仁。

ドアを開けた又青の前には台北にいるはずの大仁がいた。 自信を完全に失った又青にたいして、「1時間半かけても駆けつける価値がある」と優しく慰める大仁。

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そして二人は朝まで一緒に過ごすことに・・・・・。

台北に戻った二人だったが台中で朝まで一緒にいたことが気になって気まずくなる二人。又青の携帯が壊れていたこともあり連絡が途絶えてしまう。

ようやく又青の携帯が直り連絡を取る二人。 どちらかが傷心の時は二人で旅行に行くという彼らのルールに則り、旅行の約束をする。

しかし旅行当日に現れたのはマギーを連れた大仁だった。

友情旅行に水をさされた大仁と又青。

しかしこれを機に「どちらかの恋人が旅行に嫉妬したら取りやめにしよう」と新たなルールを決めるのだった。お互いの幸せのために・・・・

感想など

かつてのチュー作品だったら、この時点で「本当に好きなのは君だ」と大仁が心の中でつぶやいていたはず。だけど我可能では無し。それどころか分かりやすい意思表示は0と言っていいかも。「好き」という言葉は出てこない。

だけれど、痛いほどに伝わってきちゃうのです。大仁の心の声が。 でもそれはシンプルに「好きだ」というだけではない。 掛け替えの無い唯一無二の女性だということなのね。又青にとっての大仁もそう。

その丁寧な積み重ねが素晴らしくて、アオタ萌え禿まくりです。 唯一無二という説得力が序盤にも関わらず絶大なのです。

出来るだけ多くの人にこのドラマに出会ってほしいなーと心の底から思います。(しみじみ)だって本当に素敵で上手いドラマなんですもの。

例えば、このドラマの一つのテーマでもある「男女の友情は成立するのか?」という問い。 その答えがサラッとヒロインの表情に隠れてる。

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(・・・・せ、成立してないじゃん・・w ←小声)

セリフで説明しなくても、しっかり届いてくるのは役者の底力ですよね。惚れ惚れ♥

そしてなにより私が凄いと思うのは視線にこもっている物です。

大仁の又青を見つめる視線には明らかに友情以外のものをはっきりと見て取れるけれど、又青にはまだそれがない。それは物語上、大仁を見る彼女の目にフィルターがかかってしまっているからなのだけれど、そんな細かい視線の絡み合いかたが見事に表現されている。 そこにフィルターがあるとしっかりわかるんだもの。なんでこんなことが出来るの?と驚くしかない(笑)

確かに大仁と一緒にいる時の又青は他の誰といる時より楽しそうだし、大仁からの電話を取るときの又青は本当に嬉しそうなのです。でも、その感情が視線にはストレートに届いてないような気がする。

そう思うのは大仁を演じるボーリン君が徹底的に目で語っているから。 大仁の目には親友というフィルターがかかっていない又青が映ってる。でも又青姐さんは「私を絶対に好きにならない男」という頑固なフィルターがかかっているまま。

大仁の彼女に対して「なぜか嫉妬してしまう」という又青は自分の嫉妬の理由に気付いてないけれど、大仁は自分が又青の恋愛に嫉妬してしまう理由がわかってる。

友情以外の物を見ている大仁と、友情以外のものが見えない又青。 この対比をしびれる程見事にそれぞれが演じていると思うわけです。

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私ごときの拙い言葉では全然届かないけれど・・・。絡み合ってないことをこれだけの至近距離で表現している二人。

直接的な言葉ではないけれど、極上の愛の言葉を投げかけているのに気付いてもらえない大仁。

「一番の親友を受け入れなかったからだ」 又青に明かした歴代の彼女と別れてきた大仁の理由。

何故届かないんだ。

大仁のことを誰よりも分かっていると自負している女性が、自分への思いにだけは気付かない。しびれる。しびれ過ぎる。

もう、ボーリン哥の視線に込める力が凄過ぎるのね。

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悪ふざけをしている又青にたいして、この真剣な表情。 さっさと抱きしめてキスしちゃえよ!と思ったのはアオタだけではないはずw

当然怒って又青は大仁を殴るでしょうが、フィルターをはずしちゃえばいいんですから。

マギーちゃんを見つめる大仁にはなんのラブもこもっていないのもいい(笑) 個人的にはマギーちゃんのあざとさとか大好物なんですけれどね。 音無可憐テイストのヒロイン結構好きな方なのでw

アンドレアちゃんの粗い演技がまたいい感じにマギーとフィットしていて良い。 あと彼女もところどころ細かいポイント抑えていてGJなんですよね。例えばこういうバックの持ち方とか。

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後ろで両手持ち×ルンルン小走り。 秀逸!

でもやっぱり頭のてっぺんから爪の先まで又青さんラブな私です♥ 大仁が6話で分析しているけれど、又青さんはなにもかも自己解決しようとしてしまう女の子。たとえ相手が悪くても自分の中に悪い部分を探してしまう。

実は私も悩みとかあると自己解決で済まそうとするタイプ。だから又青さんには激しく感情移入してしまいます。 自己解決は強さではなく弱さだと思う。周りには強いと思われるけれど、実は臆病なだけなのです。

又青さんの臆病さがグサリとささる我です。

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常に最善であろうとする人が傷ついている姿って本当に愛しいのよね。 又青を演じる依晨が常に最善であろうとする人だからこそ、その説得力は絶大なのです。

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