我可能不會愛你~イタズラな恋愛白書~最終話まで見た~

ツッコミは重々承知の上で上記のタイトル付けてます(苦笑)

今まで2話ごとぐらいのペースで記事を書いてきたのに、一気にまとめるのは「横着だろ!」と自分でも突っ込んでいるぐらいですから。

だけど、13話から23話のレビューを書きすすめて行くにあたって、私はどんなに記事数を増やしても「同じことしか」言わないと思うんです。

なので、最終話までの雑感をこちらの記事にまとめることにしました。

ちなみに、今から書くことは「批判」でも「小言」でもなく、ただただ純粋に私が感じたことですので、ご理解頂けるとありがたいです。


結論から述べさせていただくと私はこのドラマが大好きですが・・・・このドラマにハマる多くの方と同じようには、乗れなかったし、萌えませんでした。否、萌えようとしたし、乗ろうとしたけど、ダメだったという表現の方が正しいかもしれません。

何故なら、私が本当に求めていた描写が、このドラマには無かったからだと思います。

だけれど、私がそう感じたからと言って、このドラマを過小評価しているということでは決してありません。 近年の台湾ドラマでは稀に見る、非常に質の高いドラマだったし、見どころも沢山ある素敵なドラマだったと心底思います。

宝石のような言葉の数々にも、心震えました。

だけれど、私は旋風の渦の中心には残念ながら入れませんでした。 外野から「羨ましいなー」と眺めている視聴者に過ぎなかったのです・・・。

■「我可能不會愛你」

ドラマのタイトルが全てを物語っている気がしています。

「我/私」と「你/あなた」であって、「我men/私達」ではない。 つまりこのドラマの主人公は「私達」ではなく「私」なのです。=あくまでも複数ではなく、単数。

そして、ここで言う「我」というのは当然、主人公「大仁」のことを指します。つまり又青は「你」なのです。

タイトルを深読みし過ぎるのは良くない!とか、主演女優賞、男優賞W受賞しているじゃん!というご意見は当然あると思うのですが、少なくとも私個人としては、このドラマの主人公は「大仁」だったと思っています。

何故なら又青には主人公に不可欠である「WANT」が無かったからです・・・。

 

ところで、改めて言うのもおかしな話なのですが・・・とは言え、このブログにはあんまり書いてきてないから改めさせて頂きますと・・・アオタは非常に残念なことに、そして非常に心苦しいのですが、幼いころから恋愛物において「男性登場人物」に、興味を持ったことが無い人間であります。これは好き嫌いの問題ではなく、あくまでも「興味」の問題です。

ご気分を害される方がいると大変申し訳ないのですが、それが「誰」であろうと、男性俳優さん目当てでドラマを見たことも無ければ、男性俳優さんに感情移入したこともありません(号泣)

当ブログのカテゴリーが女優さんばかりというのも、そういった事情があります。とは言え、音楽においては、男性グループが好きなので、自分で自分の仕組みを理解しておりません。

TWINSやアイビーちゃんが大好きな私としては当然ボーリン君のことも好きです。だから、彼に対しては「良い」感情しかありません。 だけれど、感情移入することは出来ないんですorz

これはもう、趣味趣向の問題というか・・・、私自身もなんでこんなに自分のアンテナが極端な仕様なんだろう、と悩む部分ではございますが、何の意図もなく、ただただ、女優さんにしか興味がないんですorz

ただ、裏を返せば「女優さん目当て」でドラマを見たことのない女性視聴者も多くいらっしゃるわけですから、同じような状況だと思ってもらえれば良いかもしれません。

「異性」を応援するのが好きか、「同性」を応援するのが好きかの違いだと思います。そして私はその極端な例なのです。

ですから時々、人さまのブログレビューを読んで驚くことがあります。何故なら、すっぽり記憶が(男性俳優さんの表情が)抜け落ちているからです。これも私の視線がひたすら女優さんを追いかけているから起こる現象なのではないかと捉えています。

・・・そんな、偏ったワタクシですので、このドラマにおいての優先順位も①又青 ②マギー ③又青ママ ④大仁 という・・・大変申し訳ない順序になっています。 言い訳に聞こえるかもしれませんが、大仁哥も大好きなんです。

だけれど、「好き」と「心が揺れる」は大きく違ってしまう・・・。

 

と、個人的な話が長くなりましたが(泣) 上記のような事情により、私はこのドラマの最大の見せ場も、残念なことに乗れなかったし、萌えなかった人間です。

大仁哥の切なさや、苦しさ、やるせなさに・・・涙することも、心が締め付けられることも無い悪い視聴者でしたorz もっと言えば、大仁哥が大旋風を巻き起こしていた時に「よーし、次は又青のターンが来るはずだ!」と勝手に助走を初めていたバカ野郎です。

だけれど・・・「又青のターン」は来ませんでした。 当然です。このドラマの描くべきポイントはそこには無いからです。そう考えれば、丁立威の噛ませ犬的な描き方も理解が出来ます。

我可能不會愛你はあくまでも「我」である大仁が又青と結ばれる話であって、又青が大仁と結ばれる話、もしくは二人が結ばれる話ではないのです。

言葉遊びじゃん!と思われる方もいるかもしれませんが、ここには大きな違いがあると私は思うのです。少なくとも二人が結ばれる話であったのならば、私は萌えていたし、乗れていたでしょう。

さて、ここで私が待ち望んでいた「又青のターン」という妄想をご紹介します。

それは「片思い」物のセオリーに即した単純なものです。

「片思いをしているAがB追いかける」→「しかし色々なことがありAがBを諦める」→「その矢先に本当の気持ちに気付いたBが追いかける」

これはイタキスだとか、最近ハマっている応答せよ1997でも使われている王道のセオリーです。

イタキスでは全編を通して片思いをしていたのは琴子でしたが、最終的に追いかけたのは入江君でした。

応答せよにおいてもそうです。(余談ですが応答せよのヒロインの追いかけ方って凄まじいんですわ・・・。故に又青姉さんでこういうのが見たかった!!!!と全力で嫉妬してしまいます)

ですから、私は又青から大仁に思いを告げるシーンを待ちわびていたのです、いや、そこまで明確でなくても「自ら私は大仁が好きなんだ!」と気づいてほしかったのです。

でもね。何度も言うように、このドラマの主眼はそこではないんですよね。 だから、そういう描写は無いんです。無くても成り立つドラマなんです。 でも私はそれがとっても苦しかった・・・。

恐らく又青が大仁を好きになった瞬間というのは、こちらの描写なのだと思います。(私的解釈ですが)

GW-09041

非常に素晴らしいシーンです。彼女はここで「我可能不會愛你」という言葉の重さに気づくのですから・・・。

だけれど、この「気づき」というのがあくまでも外的要因なんですよね。

15年前の過去から届いた大仁からの思いだったり、カラオケ店でのマギーの言葉だったり・・・・。

つまりアシストがあって、又青は気づくわけです。というよりも気付かされたわけです。

いいんですよ。十分なんです、それでも。

ただし、ワガママを言わせてもらえば林依晨が演じている以上、私には不十分なんです。

外的要因ではなく、内的要因・・・すなわち、自らの心の奥底を覗いてみたら、そこに「大仁」がいることに気付いてほしかった。・・・・「気づかされる」のではなく「気づいて」ほしかった。

そして、苦しんで、苦しんで、丁立威ではなく大仁を選んでほしかった。そして、願わくば、彼女から大仁にしっかり歩み寄ってほしかった。

しかし、このドラマを最後まで見た人ならご存知の通り、丁立威は結婚を目前にして、又青を裏切っていたことが発覚します。

もし、丁立威の描き方が第二主角であったならば・・・浮気なんかせずに又青ただ一人を愛していたならば・・・立威に背を向けて、それでも大仁に走る又青がクローズアップされていたと思います。

ところが丁立威はあくまでも噛ませ犬なのです。 だから、強引に愛を掴み取ったというよりも、・・・棚から牡丹餅的な、印象になってしまう・・・。

そしてセオリーのように、大仁が諦めたところに、又青が飛び込んでくるという描写もありません。

重要なシークエンスで歩みよるのも、又青ではなく大仁なのです。

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これが、大仁の誕生日に又青が告白しにくる描写だったら・・・どんなにアオタが萌えたか・・・・。

だけれど、これは大仁のドラマだから、常に又青は受け身なのです・・・。

又青目線で胸が苦しくなったり、やるせなくなったり、切なさで悶えたりしたかった・・・。だって演じているのが林依晨なんだもん・・・。

もちろん、「丁立威とは結婚出来ない」と両親に告げるシーンは、泣きましたよ。泣きましたとも! だけど、そこだけなんだもん・・・。さらに、浮気してるしさっ・・・。

私は丁立威は浮気していない方が良かったと思うんです。立威にひきとめられて、罵倒されても、それでも泣きながら大仁を欲してほしかった・・・大仁じゃないとダメなんだと叫んでほしかった。だけど、裸のお姉ちゃんが出てきちゃうんだもんなー。

しかもサニーさんの「アイラブユー」がめっちゃ発音良くて・・・・「さすがグローバル」とか余計な邪念が・・・・。

 

丁立威カムバック後の13話から最終話までというのは、ただひらすら大仁が切なさに身悶えている描写の連続なんですよね。 そして、彼が身悶えるために、立威は、ダメ男に描かれ続けるわけです。

「あんな男に!」っていう対象でしかないのよ。

だから大仁哥にハマって、身悶えられた層というのは最大限萌えられたと思うのです。だけど私は・・・・又青で身悶えたかった。

というか、又青から大仁を追いかける描写があったら・・・あったら・・・・orz

そんなこんなで応答せよの方で補完してるんですけどね。でも決して、応答せよの方が良いドラマだとか思ってません。それは切実に。どっちも愛してます。

でもくどいけど、男が二人いるのならば、女の子には選ばせてあげなきゃ! 片方が勝手に脱落(浮気により)するよりは、ずっと強いパッションが表現出来るのになー。

 

だけど、これまた何度も言うように、そういうことを目的としたドラマじゃないんですよねー。大仁にキュンキュンする話だからさっ・・・。だから冒頭で述べたように、アオタがこういう感想を持っていたからといって、決して批判しているとか、過小評価しているとかではないんです。

あくまでも、アオタがほしかった商品がこの店の主力商品ではなかったというだけなのです。

ただ、これだけは小言ですが・・・丁立威で引っ張り続けるよりも、11話で立威にはフェイドアウトしてもらって、12話使って又青が大仁の思いに自ら気づくという方が・・・良かったかなーって・・・。

13話のお祭り騒ぎが取って付けたように感じちゃったもんで・・・(悪い視聴者なんです、すいません)

 

応答せよ1997はテイストも違うし、このドラマよりずっと軽く作られてるんですよね。だから普通に見てれば良いのに、私は凄く嫉妬する。

ヒロインのシウォンが「今すぐ答えて!」とユンジェに迫るシーン。申し訳ないけど凄く凄く嫉妬した。

関係無いドラマなのに、勝手に補完しちゃうんです。

それはね。林依晨ならきっと凄い追い方をしてくれたと思うから。最高に身悶えさせてくれたはず!と確信してるから。だから、そういうポイントがシナリオ上用意されていなかったのが残念なのです。

でもね。私はこのドラマ好きです。本当に。でなければ、こんなに記事幅割きません。

出会えたことに感謝です。切実に

 

中途半端な感じだけど、言いたいことは言えました。以上でございます。

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