シークレットガーデンを真面目にみてます。(小言)

シークレットガーデン11話まで見終えました。実におもろい。
ジウォンちゃんのドラマを数年ぶりに見て改めて思うけれど・・・やっぱり可哀想な演技がうまい、そして本心がわからない。

数年前に見た「バリでの出来事」をふと思い出してみたり。 まぁ可哀想レベルが違うんですけどね。(あっちは暴力的描写とかあったし・・遠い目)

脚本の意図なのか、ジウォンちゃんの演技の影響なのかわからないけれど11話現在でライムの本心が具体的に見えてこないなぁ。 勝手に補完すればすんなり行くんだけど「決め手」がないと補完したくない我がままな視聴者なんすよね、私(泣)

ある意味これは超個人的な解釈なんですけど、ジウォンちゃん以外が例えばこの役を演じてたとすると、11話までで「決め手」になるような演技をしているんだろうと思うのです。

脚本/セリフ上、ライムがジュウォンに対して「近づくな」とか「二度と会いたくない」とか突き放したとしても、ロボットではなくて人間が演じてる以上「自己解釈」ってものが少なくとも入るのが演劇。

例えば自分が女優になって、ライム役のオファーが来たというありえない仮定をしてみる。 11話までの脚本を読んでジュウォンへの気持ちをどう解釈するか? 私なら「ライムはジュウォンが好き」という解釈を既にしてると思う。

少なくとも恋愛ドラマで主役となれば1話の脚本をもらった時点で「今回の相手役はヒョンビン演じるジュウォンなのね、なるほど」っていう自己解釈が入る、きっと誰でも。ライムとして演技が始まる前から、誰と恋に落ちるかってのはわかってるわけです。

演じるってまっさらなそのままで演じるなんて不可能。演じてる時点で自己解釈がはいる。 そして、その自己解釈っていう幹から伸びていく枝がその人のオリジナリティーなのだと思う。

だからこの11話までの脚本を別の人が演じたら、言葉や行動とは裏腹にもっとジュウォンを愛おしく見つめるような演技をする女優さんだっていると思う/っていうかむしろそっちの解釈をする方が楽だし、そういう人が多いと思う。

ところがジウォンちゃんて人は・・・おもろい女優さんだよね。 バリでの出来事の時も最終回で「愛してる」の言葉が出るまでヒロインの気持ちが見えなかったもん。あれも別の人が演じてたらもっとわかりやすく「決め手」になるようなニュアンスの演技をしてただろうと思うのです。

本心を隠す女性ライム。 ① 物語の登場人物たちだけに本心を隠し、視聴者には「好きなんだろうな」と補完する要素を与える ② 物語の登場人物だけではなく、視聴者にも本心を隠す。

どちらも間違いじゃなくて、正解だと思う。

①の場合は「視聴者に、見守る楽しみ、応援する楽しみを与える」 ②の場合は「でででで、本心はどうなのよ???好きなの?好きなんでしょ?」とやきもきさせる。

ジウォンちゃんはやきもきさせるのが上手すぎるんだろうという超個人的解釈。 逆にイタキス台湾版での入江君@ジョセフ解釈は、相当早い段階で琴子が好きっていう自己解釈の中で演じてたと思う。原作にかなり忠実だけど、ジョセフ兄さんの解釈でかなりオリジナリティーある作品になってる。

自己解釈が全面に出る役者さんもいるなかで、恋愛ドラマでここまで自己解釈がこぼれ出ない女優さんも稀有だと思う。 だって「あんたと、あんたが恋に落ちますよ」っていう脚本なんだよ。恋愛ドラマって。

そういうジウォンちゃんだから、猛烈に切なくなったり可哀想に思ったりする。 取りとめないだよ全体的。でも突然ぐっと近づいてくる演技をするから「えっ、やっぱり好きなの?」とか妄想を始める。でも次の瞬間また遠いところにいっちゃう。

っていう超個人的な意見を晒してるけど・・・・決め手を見逃してたりして・・・(笑)

んー、でも私の中ではやっぱり独特の女優さんだなぁ。 視聴者の中にはもっと分かりやすい自己解釈の元で演技してくれた方が良いって人もいるんだろうなぁとは思う。 その方がライムがんばれーになるだろうしね。

まぁでもまだ11話なんでこの後ジウォンちゃん的「恋に落ちる瞬間/決め手」があるのかもしれんし。 個人的にはとりとめない感じで終わっても結構良いですが。(好み別れるけど)

ちなみにこの作品見て「古典」をトレースするってやっぱりドラマの基本だな、っていうことに改めて気付かされてます。 まぁ上手く使うか使わないかで雲泥の差なんですけど。

下一站幸福(台湾ドラマ)の時に深く掘り下げたかったけど、あの当時は力尽きてたので改めてかんがえてみようかなーって検討中。シークレットガーデンで「人魚姫」なんてワードが出てきたのでね。

ちなみに、制作者も出演者もまったく意図してないんだけれど、ウギョルも人魚姫をトレースしてるんじゃないか?っていうことがふと頭をよぎって、愕然とした。 人間の心に響くものは古典にあり。っていう方程式にあてはめると・・・・。(これについては掘り下げんのやめとこ・・・)

それにしても・・・・小言のつもりが・・・・。

11話までの感想は改めて書く予定。(↑これでいいじゃんw)

URL :
TRACKBACK URL :