評価基準は独断と偏見と愛と妄想余白。
シークレットガーデンのキスシーンを好きな順に並べてみようという企画記事パート2です。
第7位 (これは僕から、これはお父様から)
理由
記憶を取り戻したジュウォンがライムの元に戻ってくるというこちらのシーン。おでこへの2度のキスは彼が取り戻した2つの記憶を意味する。
1つは21歳以降の記憶。
2つ目は21歳の時に起こったある出来ごとの記憶。 そしてそのどちらの記憶にもライムがいる。
恋人としての愛だけではなく、父親の愛も伝える2度のキス。ライムの顔をすっぽり包み込むジュウォンの大きな手がとっても美しい。
男女の恋愛物で良く語られるのがその身長差ですが、実はこの「手の大きさ」も見逃せないポイント。
キスシーンや涙を拭うシーンでしか「手の大きさ」は実感できませんが、だからこそ「ハッ」とする瞬間ってありませんか?
父親の最期のメッセージを伝えるこのシーンで、これ以上に相応しい手の置き場はないでしょう。大きな身体で抱きしめる以上に、大きな手で包み込むことに意味がある。
無理やりのキス、不意のキス、両想いのキス、色々な描写があったシークレットガーデンの中でこういうホロッとするキスシーンがあるというのも素敵です。
記憶を取り戻した恋人との再会という甘い側面は薄まりましたが、怒涛のラブラブ描写の前に二人の絆を深める意味ではとっても重要なシーンだと思います。
ちなみに、ここでのライムが小学生みたいな泣き方をするのがまた良いのです。
第6位 (どうしてだ?唇にクリームつけて)
たぶんこれが二人の中でファースキスという認識だと思う。物理的な意味では、入れ替わった時に一度しているけれども。
手の置き場が両想いのキスではないわけです。 ジュウォンの強引さと、ライムの無防備さがとってもかわいい。というかライムがひたすらに可愛い。ズルい。30代でこの衣装来て、この無防備さが似合っちゃうジウォンちゃんがズルい。
なんなんですか?この可愛い表情は?
静止画じゃ伝わらないですが、ジウォンちゃんの黒目の動きが秀逸なのです。「嫌」でも「うれしい」でもなく、ただただ状況が飲み込めない黒目。どうすれば良いんだろ?という黒目。そしてまばたき。
ライムが可愛いのはスタントウーマンという職業的なイメージからはかけ離れたその「無防備さ」なんですよね。どんだけ抵抗して、ジュウォンを怒鳴りつけても、なんだかんだジュウォンの強引さに巻き込まれてしまう隙。
殴ってくる相手や、蹴り飛ばしてくる相手には反応出来てもキスしようとしてくる相手にはまったく反応出来ないニット帽。
強いライムと無防備なライムという矛盾に、辻褄を合わせるのが演者の役割。その点ジウォンちゃんは完璧なのかなと。 これは演技が上手いとかそういう意味合いのものではなくて、元々ジウォンちゃんが持っている物だったり、ビジュアルが重要ポイントかと。
童顔とかファニーフェイスとか言われる女優さんは大概こういう辻褄合わせが上手です。 このシーンだって辻褄合わせられなければ「いやいや、1話であんな大立ち回りしたライム姐さんがこの程度避けられないはずないじゃん!」というツッコミが入ってしまう。だけれどそんなツッコミが入らない程自然。
世の中ではこういうのをギャップなんて形容しているわけですが、もっと別の言葉がほしい。ギャップじゃないんですよ、コレは。
ギャップっていうのはその人が本来強くもつ大きな要素を前提として「こんなところもあるんだ」という分岐点であって、ここで言いたいのは相反する大きな要素を二つ持っているってことなんですよね。つまり矛盾する要素を持ってるのにしっかり辻褄があってる存在ということ。実際のジウォンちゃんがどういう人かは知りませんが、そういう役の辻褄を合せるのはとっても上手ですよね。綺麗でオーラバリバリの役ももちろん出来るけれど基本が童顔だから、すぐに女の子要素が出せちゃう。
ティッシュがないからキスしたという、ジュウォン的思考回路もとってもキュート。そんな思考回路で来られたら避けられないわな(笑)
わけのわからない思考の持ち主であり、かなり強引なジュウォンと、強いのにとっても無防備で隙だらけのライムという両方の良さがたっぷり詰まったキスシーンでした。
余談ですが「矛盾する要素を持ってるのにしっかり辻褄があってる存在」=これを自で行くのがBEGのガインちゃん。ズルいんですよ、あの子も(笑)
パート3に続く