キスシーンから見る陳琳論~アオタの脳内晒します~②

前回までの記事はこちら。キスシーンから見る陳琳論~アオタの脳内晒します~①

今エントリーのメイントピックとしては「陳琳×在天のキスシーンから導き出す、アオタなりの陳琳」です。(ネタバレ含みます)

GW-01056

嘘をつかせる

物語の前半部。トレインジャックの被害にあった陳琳を在天が救出します。しかし、意識が戻った陳琳に英雄は自分が助けたと嘘をつく。

このシーンを見た時に、私はこう思いました。

「まっすぐ過ぎる英雄に嘘を付かせるなんて、陳琳とは、なんて罪づくりなよ」と。この前半部で、陳琳がファムファタール属性の登場人物だと、感じたのです。

そもそも、在天と英雄の間に、女の子が割って入るというだけで、これはもう大変罪作りなことなのです。 そしてそれだけではなく、陳琳のバックボーンを考えれば警察官としての倫理観にも関わってくる。

が、そういった設定上の面白さや、前半部で蒔いた種を生かすことなく、ストーリーが終盤を迎えてしまった陳琳さんです。 そして陳琳さんが、道草をしている間に「本当にあんた第二ヒロインですか!?」と疑いたくなるよう高スペックの西英ちゃんが大活躍。 当然バランスが崩壊。

友情や倫理観と陳琳を天秤にかけるシーンや、 天秤に乗せてもおかしくないという陳琳の説得力があったら(わかりやすく描写されていれば)本当に面白かったのでしょうが、期待するほどの描写はありませんでした(汗)

そもそも、この作品の構成って本当に面白いんですよね! 普通はグレーな陳琳と白を担う英雄のラブラインをメインに描く構成になるはずなのに、実際は黒を担う在天とのラブラインが後半のメインになっている。

白を黒に染めるというよりも、黒の1枚下をめくって見る面白さがある。(←これも掘り下げられてはいないんですけどね(´_`。))
だからね、上手く描けなかった「だけ」なんですよ、陳琳ってw もちろんこれはワタクシ的解釈にしか過ぎないんですが、「つまらないヒロイン」ではなく「面白くし損なったヒロイン」というニュアンスの方が正しい。

つまらない なんてワードを出しちゃうのもなんだかなーとは思うんですが、陳琳の特異性って例えばこんな質問をした時に浮かび上がってくると思います。

質問「●●とはどんな人物かキーワードを3つ挙げよ」

この●●が、在天や英雄、西英ちゃんだと割りと簡単に3つ挙げられると思います。そして、複数の回答者が共通の(もしくは似通った)回答を挙げることができると思う。ex 英雄=熱血漢、不器用、短気 とかね。

でも、陳琳は3つと言われると少し時間が必要。そして回答者によって出てくる答えもまちまちなはずです。 非常にわかり易い設定とバックボーンなのに捉えどころがないんですよね。

と、まぁ、前回の記事から長々と綴ってきたのですが、以上が「陳琳さん、おしい!」の巻きなのでございます。

そしてここからが本題。

ジャイゴリラ「そんなにおしい!おしい言うんだったら、陳琳の魅力ってなんなのさっ!言えるもんなら言ってみやがれー、お尻ペンペーン」です。

・・・・でも私豆腐メンタルだから、そんな風に強く言われたら・・・・怖くて・・・。 (アオタスネオ)
とか言い出したら、 投石されることは必至! Σ( ̄ロ ̄lll)

冗談はさておきw陳琳の魅力を探るシーンを3シーン程ピックアップしてみました。  よろしければゆっくりスクロールしてみて下さい。アオタの言わんとすることがわかるかもしれません(汗)

シーン①

GW-04848 GW-04844

シーン②

GW-04951 GW-04956

シーン③

GW-05155 GW-05174 GW-05183 GW-05192 GW-05197

陳琳は物語の引力に負けたキャラクターであることは間違いありません。万人に認められる説得力もなければ、捉えどころもない。それどころか、ヒロインでありながらあまりにもおざなりに描かれたがために、反感を買ってしまう部分もある。

ただし、唯一一貫して描かれているのは、「自分に向けられた矛先が果たして本当に尖っているものなのかを見極める力」です。

痛みや混乱で、ついつい誰かに爪を立ててしまう。 本当はわかってほしいのに、遠ざけるような態度を取る。そして、矛先を向けられた方は離れていてしまう。

こういった悲劇は日常にだって、大なり小なり転がっています。 向けた方も向けられた方も痛くてたまらないのです。

でも陳琳は自分の身を呈して、先端に触れてみるのです。そして「この程度のもので私を傷つけられると思う?」とわからせてやる。 向けてる方は自分の先端がどんな風になっているのかわからないものですから。

ワタクシごとで恐縮ですが(汗)私が思春期真っ只中の頃、母がいつもこういった形で私にわからせてくれたような気がします。 母は偉大です!!!

ただ、陳琳の場合は「母性」に由来するものではないでしょうね。 恐らく、彼女のバックボーンにその答えがある。 本当の悪意、本当に尖っているものを今まで沢山見てきた彼女の過去がルーツでしょう。

それどころか、彼女こそが、今までずっと誰かに矛先を向けて、傷ついて来た人間なのではないでしょうか?

他の術を知らなくて、ついつい爪を立ててしまう。 でもその爪はきっと深爪なんですよ。それこそボロボロなんです。

シーン③ 本当に傷つけてやろうと血迷っている在天に、陳琳が優しくキスをする。そんなことしても、好きな気持ちは変わらないとわからせてやる。

包容力や、優しさでは決して太刀打ちできないものです。「その程度のもの突きつけられて動じると思う?」まさに、毒を持って、毒を制する。天使なヒロインではなく、ファムファタールだからこそ出来る芸当です。

こんな視点で陳琳を見ていくと、空気が読めない言動や自己中心的な発言も可愛く見えてきてしまうから困りものです・・・(苦笑)

陳琳はどんな人物か3つキーワードを挙げよ! 「裏釘、深爪、甘噛み」・・・・誰にも理解されないだろうけど・・・・萌えー(*´∇`*)

長々と綴ってきましたが(汗)以上が「あの陳琳さんをw」支持するアオタの脳内でしたΣ( ̄ロ ̄lll)

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*