白蛇伝説~ホワイト・スネーク~

中国の民間説話「白蛇伝」を題材にしたアクション・ファンタジー。

原題:白蛇傳説 (the Sorcerer and the White Snake)

GW-27747出演:李連杰(ジェット・リー)黄聖依(ホアン・シェンイー)林峰(レイモンド・ラム)文章(ウェン・ジャン)徐若瑄(ビビアン・スー)

そして 蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)

あらすじ

時は南宋の時代。金山寺の高僧、法海(ジェット・リー)は、弟子である能忍(ウェン・ジャン)と共に、世の中を脅かす魑魅魍魎たちを退治する日々を送っていた。山に住む千年蛇の精、白蛇(ホアン・シェンイー)は妹の青蛇(シャーリーン・チョイ)のイタズラで川へと落ちた青年、許仙(レイモンド・ラム)を助ける。彼に恋しもう一度会いたいと思った彼女は、人間に化け名を白素貞として許仙の前に現れる。許仙もまた彼女の事が忘れられず、再会した二人は結ばれ夫婦となる。だが、二人と出会った法海は、白素貞が妖怪だと見破り、二人の仲を引き裂こうとし…。

現題劇では「一目惚れ」や「運命の出会い」は、説得力にかける傾向にある。

視聴する側も現代人だから「そんなことめったにないじゃん!」というツッコミが入ってしまうからでしょうか?

ところが、舞台が中世ヨーロッパや、お伽の世界になると「運命の出会い」はとてつもなく効力を発揮する。ex ロミオとジュリエット

民間説話「白蛇伝」を題材にしたこの映画も、まさに、そんな効力を発揮する一作。

とある日。美しい白蛇が命を落そうとしている人間を助ける。口づけをし、自らの精気を送り込むという方法で。そして二人は愛し合うようになり、程なくして夫婦となる。

現代劇では描きづらい、「運命の一瞬」も、お伽の国を下敷きに敷けば説得力は抜群です。水中でのキスシーンはなんと美しいことか? それだけで大満足。

蛇シスターズの思考回路も現代人とはまるで異なる。当然です。妖怪ですから。

好きな男を手に入れるため、橋をも破壊する白蛇様の強引さがあまりにもかわいい。キスした相手が自分だと気付いていない青年に、「じゃあ、もう一度キスすればわかるかしら?」と言って、水中に落し唇を奪うシーンは悶絶の素晴らしさ。

ぶっとんだ思考回路って本当に大好き。

映画全体としては「なんか懐かしいなー」という印象。子供の頃に好きだったアクションファンタジー映画ってこういう感じだった気がする。難しいこと一切抜きに、ファンタジーを全力でやるというか。途中ストーリーを転がすために、ネズミが大活躍するんだけど(笑)それすらも、あんまり気にならない。現代劇でこんな強引なことやったら「ご都合主義」になるんだけどね。いいの、ファンタジーは。

ちなみに物語冒頭はジェットリーとビビアン・スーの死闘からはじまります。ビビ様の御美しさといったら無いわ。

主役の黄聖依は「凄く良い」と思ったことがなかったのだけど、この作品はかなり良かった。しっかり白素貞だったなー。

愛しの蔡卓妍様

GW-27937

イカレた女性を演じさせた時の阿saは本当に大好き。私の中ではハズれがない。阿saの独特の間合いと毒によって、いい具合にエキセントリックでキュートなのです。

だから、青蛇ちゃんももちろんハマってた。「実は私も妖怪なんだよー」という上記のシーンは本当にキュート。

ただ、私が見たバージョンが吹き替えだったため、面白さ半減だったかな。オリジナル音声版とかあるのかしら?香港上映版だとありそうだなー。あるなら即効取り寄せます。

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