戀愛起義(恋愛蜂起)~不得了~

三編(四編?)のラブストーリーから成るオムニバス映画「恋愛蜂起」の1編「不得了」を見た。

異業種の人間が監督をするという実験的な作品。

監督は卓韻芝氏。ラジオのDJや作家、女優としても活躍されているそう。この作品を撮ったのが20代前半。羨ましい限りです。
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出演は蔡卓妍/シャーリーン・チョイ・阿sa 周俊偉/ローレンス・チョウ

不得了はネットで知り合った男女のお話。

特筆すべき点はこの作品に出た当時、阿saがまだ(恐らく)Twinsではなかったこと。 

どうやらこの作品での自然な演技が評価され?次回作の「常在我心」のヒロイン抜擢につながったらしい。(すいません、これも定かではありませんが)ちなみに「常在我心」で阿saは自分の葬式を準備するガン患者を演じ、第21回香港電影金像獎の新人賞にノミネートされています。

「不得了」で描かれているのは若者が出会って、デートをし、ケンカをするそんな日常。

特別な何かが起こるというわけでもないので「あらすじ」もない。 でもそれこそが「不得了」の描きたいことなのかもしれない。特別なことが起こらないけれど、特別な若者の日常。 胸がキュンとします。

プレゼントをもらって大喜びするシーン、酔っぱらった彼を介抱するシーン。 ありきたりなことなんだけど、胸がキュンとするのは彼らが一時の恋人だから。「あんな彼氏もいたなー」とか「あんな彼女もいたなー」と風化していく若い頃の関係。 そんな感じ。

遊びで付き合っているわけではないのだけれど、お互いの人生に影響を与えあうようなこともない。そういう刹那的な恋愛を、留守番電話というツールで上手いこと表現してくれちゃってます。

酔っぱらった彼を目の前にしながら、留守電に小言と「愛している」の言葉を残す。彼女のプレゼントを購入している、その時を実況中継で留守電に残す。聞いたら消されちゃう留守番電話。ちょい胸チクリです。

「結婚するんだー」なんて酔った勢いで軽々しくいっちゃうところも、刹那的だったなぁー。彼らは将来的に分かれる。たぶん、そのはず。(私的解釈にしか過ぎないけどw)

でも、その後彼らが出会う恋愛よりずっと無防備な付き合いなんではないかな。

物語は最後に冒頭のシーンに戻り、彼と出会わなかった彼女というパラレルワールドで終わります。

彼が(=ネットで出会った男)待ち合わせ場所に来なかったということをあっけらかんと友達に電話で報告する彼女。 なかなか余韻のある短編映画でした。

阿saの演技について。

自然とかナチュラルって言葉とは、大分離れていると思うんだけど、やっぱりこの人の演技は「血」が通っている。

阿saが以前、芸能界に入る前は「映画俳優」に凄く憧れたと語っていたことがあって、ファンながら驚いたことがありました。てっきり誰かから与えられて、演じることをスタートしたんだと思っていたから。「女優」ってことをそれなりに意識していたってのは正直なところ意外。

ただ、映画のセリフから引用して物事を語ったり、人生観を語ったりするのを見るにつけ、なるほど阿saってこういう人なのね。と思うようにはなりました。

ん~阿saの演技を言葉で説明するのって凄く難しいなぁ・・・。 なんて言えばいいんでしょうかねw

なんかパワーあるんだよなぁ。 生暖かい演技をするっていうのかな。

不得了の劇中でハッとしたのが「歌う」シーン。 彼と一緒に1曲丸々歌うシーンがあるんだけど・・・・歌詞が危ういんですよ(笑) ちょいちょい忘れてて、彼の歌で歌詞を思い出しているwでもそれが凄い生暖かい。

Twins結成前ってことは当然新人さん。劇中に出てくる「歌」なんかは一生懸命練習しちゃうのがたぶん普通w でも逆にガチガチに練習しちゃうことで不自然になってしまうこともある。 誰もカラオケ行くために練習なんかしない。そんなもんですから。やりすぎない、飄飄としたところが阿saの魅力なのかも。

あぁ~でもコメディー部分ではこの人相当やりすぎちゃうしな~・・・・あぁ言葉で表現できない(笑)

でも、なんか電車とかバスに乗って、イスに座った時にあったかくて、「あーさっきまでここに誰か座ってたんだ」みたいな生暖かさを感じますw

不得了もわけのわからない魅力出てたなー。 演技なのかすらわかんないもんw でもだからといってナチュラルではない。

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