ドラマのヒロインに自己投影するお年頃はもう過ぎたと思っていた。
そもそも、四半世紀生きて来た中で「対象」に自己投影するという経験はなかったかもしれない。それは小説にしても、音楽でもなんでも。
「これは私だ!」とか「これは私のことを歌ってる!」とかそういう貴重な経験を取りこぼした10代だった。残念なことに、「私そのもの」に興味が無い以上、そういうことって無いんです。
感情移入は散々してきたのになー。
だもので、応答せよ1997のヒロインは、私にとって初めて「自己投影する」キャラクターなのかもしれない。 完璧な自己投影ではないけどね。
だから、ドラマそのものの中味だったり、パンチの効いたギミックも、凄く気に入っているのだけれど、このドラマにのめり込んでいるのはそれだけではないんだと思う。
作品そのものは軽く見られる仕様で作られているのに、そんなこんなで体重かけまくりで見てます。
だって、このヒロインは「自分そのもの」に興味が無いヒロインなんだもん。@1997年の時点でね。
興味が無いというのは極論ですが・・・。自分の成長を置き去りにして、「誰か(トニーオッパ)」に没頭している子なんですよね。
そこがこのドラマの味噌なわけですが……同じような青春時代を過ごした私からすると、痛いところつかれた(泣)という感じですわw
■だからトニーオッパを過呼吸気味に応援しているこんな姿に、号泣しちゃうし・・・
■行き過ぎた追っかけで、トニーオッパに迷惑をかけたと泣いている姿も胸が痛むし・・・・
■自分の宝物を家族に理解されずに悶絶する姿なんかも、完全に10代の私とシンクロする・・・
このヒロインには・・・参った。 いやー、参った。
しかも演じているのが、アイドルのウンジですからね。アイドルの追っかけを現役のアイドルが演じるという枠外のストーリーも極上。
だから、このドラマに過剰にハマっている私をお許し下さいまし。
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