私のヒロイン達

シナリオの都合によって、キャラクターそのものが破綻しているヒロインは論外だけれど、つじつまが合わないヒロインが好きだ。
歪なヒロインが好き。とにかく好き。
消化の良いヒロインよりも、咀嚼が必要なヒロインの方が魅力的に映る。噛みごたえがあって実に楽しいです。時には噛んでも噛んでも飲み込めないヒロインもいるけれど、好きだったら無理やり飲み込むぜ。そのために顎は鍛えてあるんだから。

つじつまが合わないけど、その子というフィルターを通すと成立するバランス。それこそが私の求めるものなのです。二律背反を飼いならしてしまう個性。そういったものに胸が躍る。

だもので、私の好きなヒロインの中には嫌われ者もいます(笑) それはそうです、だって飲み込みづらいんだもん。 だけど、私はヒロイン専門フードファイターとして、日夜、顎を鍛えているのです!(無駄な努力)

ということで、マイ・ヒロインにソン・シウォンさんが仲間入りしたので、殿堂入りの「つじつま合わない系」ヒロイン達(私的解釈)を、整理しておきたいと思います。

まずは、新入りの①ソン・シウォンさん

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官能的ファンフィクを執筆し、家にお呼ばれして悩んでいる友人には「今日はちょっとね、(身体の関係は)また今度」と言って、やり過ごせと偉そうにアドバイスします。

が、しかし、こと自分のことになると「子供だからわからない」とか言い出します。

去年ねだった指輪はどした?とか言うくせに、友達でいられるよね?とか言います。

自分でコテンパンに振っといて、「まだ私のこと好き?」とかしつこく5回以上聞きます。電話も鬼電します。の割には、釣れると家に入れません。

可愛い・・・。まいった。

言ってることと、やってることがチグハグだけれど、シウォンの個性でしっかり成立してます。成熟して突出した部分と、未熟で子供な部分のバランスが秀逸です。

ユンジェが彼女を語る時のシンプルな文脈も彼女の個性を表していると思う。
二人の関係がとっても難しい局面を迎える中で、「可愛いから好きだ」という、シンプルすぎるユンジェの捉え方は、中学1年生の英語文法さながらです。ディス・イズ・ア・ペンです。
でも、「可愛いから好きだ」という言葉を、物の見事に体現してる存在です。 チグハグだし、難解だけれど、その一方でシンプルなんですよ、シウォンは。
これから個別記事で何度も何度も愛でて行くんだろうなーと思うヒロインです。

②小龍女さん

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つじつま合わない系ヒロインの中でも、この人は極論です。思考も行動も、バックボーンもぶっとび過ぎています。そのため他人様には一切おすすめはいたしませんが、心底愛してやまないヒロインです。

あまりにもぶっとび過ぎてるために、嫌いな人はとことん嫌いなキャラだと思います。

嘘でもなんでもなく、18年間人とのかかわりを経って、『墓』の中で生活していた女性です。この時点で普通の設定ではありません。

18歳にして古墓派(武術の流派)の正当後継者であり、喜怒哀楽を捨てよという教えのため、登場時は人間味ゼロです。育ててくれた、恩人の死を前にして「人は死ぬものです」とか平然といい放ちます。

ただ、この人もツボにハマれば相当な噛みごたえがあります。 女性しか弟子を取らないという掟に背き、少年を弟子に取るところから彼女の第二の人生ははじまります。

弟子への母性が愛情に変わる瞬間が本当に美しいです。

深い愛情故に「孤独にするぐらいなら自らの手で殺す」と言い、弟子を殺そうとします。

愛しているから殺すという究極のつじつま合わない系思考回路の持ち主です。作品全編通して、わけのわからない思考に基づき行動します。

だけど、とっても誠実にそして誰よりも美しく生きおります。

※一切おすすめはしませんが、殿堂入りヒロインです。

 

③陳琳さん

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彼女の出自は「枷」です。 枷を課せられたヒロインは基本的につじつまは合いません。

自分の感情と、社会のつじつまが合わないから、もがきます。

諦めているくせに、いつも「もしかしたら?」と思ってます。
だから、愛なんてくだらない、愛なんかに期待しないと、言いながら、愛のために戦います。

自らのバックボーン故に、「愛に諦め」ている半面、誰よりも「愛に貪欲」です。

だけど、この人も割と嫌われもんです(笑)

何故なら、光の速さで心変わりします。しかもよりにもよって、主人公二人の間で心変わりしてしまうという、掟やぶりの禁じ手をかまします。主人公と脇役ならまだしもです。
でも、私は愛してやみません。どんだけ記事幅割けば気が済むんだよというセルフツッコミを入れるほど、病的にこの人のことを一時書き連ねてました。

冒頭で述べたように、そもそも整合性のとれないタイプです。だけれど、彼女はアンバランスで良いんです。
マフィアの娘という、隔絶された環境の中で育ってきた彼女ですから、つじつまが合いません。シナリオ上どうしても、行動や思考に破綻が見られるキャラですが、そのチグハグ感が私は好きです。

「純粋な小狡さ、自己中心的な行動や言動」 彼女のそういった嫌われてしまう要素も、彼女自身が憎んで止まない「枷」です。彼女は自分の「嫌われる要素」を自覚してます。
そういう自分ではありたくない、普通の女の子でいたいという願望とは裏腹に、彼女はズルいし、いつでも世界の中心です。

小さな世界の中心でいることに息苦しさを感じているけれど、いざ外に出ても、自分が世界の中心になってしまう(そういう行動を取ってしまう)という切なさ。

映画デートとかにあこがれてるお子ちゃまなくせに、銃とかぶっ放します。
優しくて、強い人(アオタの想像ですが)と恋愛したいというお花畑の少女だったのに、在天のような一番性質の悪い男に惚れぬきます。

二律背反を飼い慣らせてい無いところが好きです。

 

④梁慕橙さん

む

え?ここにカテゴライズ?とツッコミが入りそうですが、私の中ではここにカテゴライズされてます。というよりも「ここにも」カテゴライズされるというのが正しい表現かもしれません。
慕橙は一見いや、全編通して「自己犠牲」の人に見えるのですが(そして、それは正しい表現なのだけれど)本質的には「ファムファタール」なんですよ。といっても、あくまでもアオタ的解釈ですが(苦笑)
演じたのが安公主だったから、そういうニュアンスが出たのかもしれませんが(爆笑)私は、そういう慕橙のバランスがとっても好きです。

光晞との関係でもいつも彼女は追われる身です。もちろん彼女から追う描写もありましたけれど、「あなたは私が好きなはずなのに、何があったの?」という追い方なんですよ。

光晞が私を避けるのは「何か理由があるはず」ということが前提。

また後半パートでも「慕橙は俺を愛していない」と、光晞がもがいているのに比べて、割と冷静に状況把握に努めている慕橙という印象でした。

自分の美学やあるべき姿を貫くために、周りを傷つけるヒロインです。でも、慕橙は美しい人だから、それが罪にならないのよね。

だって、光晞から身を引くという選択をしたのも慕橙なのに、ドラマ上「光晞が記憶を失って慕橙かわいそう」の構図が出来上がってるしね。

このドラマの味噌は彼女が元々、お嬢様だったということだと思ってます。雑草系ヒロインではなくて、彼女はお姫様なんですよ。

だから、王子様にみつけてもらう権利がある、そういう人なのね。

「自己犠牲」と「お姫様」という、チグハグ感が私は好きです。

 

ということで、まとはずれな解釈全開ではありますが、私は皆を愛してるよ!ということでした。

寝る。

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