痞子英雄4話まで見た。

・・・・というわけで強盗は4人いる。

この一文になぞらえるわけではないけれど、私は常々こう思います。

・・・・というわけでドラマには魅力的なキャラが4人いる。

ちなみに冒頭の一文は伊坂幸太郎著作の「陽気なギャングが地球を回す」の一節。

二人組の銀行強盗はあまり好ましくない。二人で顔を突き合わせていれば、いずれどちらかが癇癪を起こすに決まっている。縁起も悪い。たとえば、ブッチとサンダンスは銃を持った保安官たちに包囲されたし、トムとジェリーは仲が良くても喧嘩する。三人組はそれに比べれば悪くない。三本の矢。文殊の知恵。悪くないが、最適でもない。三角形は安定しているが、逆さにするとアンバランスだ。それに三人乗りの車はあまり見かけない。逃走車に三人乗るのも四人乗るのも同じならば、四人のほうが良い。五人だと窮屈だ。というわけで銀行強盗は四人いる。

伊坂幸太郎は物語冒頭で銀行強盗は4人必要だと述べているけれど、この「4」という数字はドラマに置いても重要な数字だと思う。魅力的なキャラクターが4人いるドラマは間違いなく面白い。

ただ今、ドハマり中の「痞子英雄~black&white~」も、そんな私的セオリーに見事、合致するドラマ。

現在4話まで視聴完了。 「4」人のキャラクターと、ある程度のバックボーンが出そろったところ。

女たらしでエキセントリックだけど、謎の多い刑事在天。そんな在天とコンビを組む羽目になった熱血漢の英雄。そして英雄に肩思いをする鑑識官の西英。ある事件をきっかけに3人と出会う、マフィアのボスの娘陳琳。

まだまだ、4人の絡み具合は浅いけれども、十分楽しませてもらっています。 パワーバランスが有る程度均衡しているドラマはホットスポットが多くて良いですね!

目下、マフィアの娘陳琳に興味津々の私です。演じるアイビーちゃんの顔もモロに好み。 この手の御顔には弱いのです。

彼女と組織の距離感がまだ良くわからないけれど、自分をしっかり持った女の子な様子。 刑事とマフィアって敵対する構図だから、陳琳の立ち居振る舞いがどうなるのか期待大。

台ドラも恋愛要素の着火が早くて良いなぁー。日ドラのじらし作戦も良いんだけど、有る程度のスピード感はほしいよね。

西英と英雄のシーンなんてまだ4話とは思えない程の描写だもの。

事件解決後の打ち上げのシーンはさすがに吠えたね。「英雄!そこは追うところだろうがよう!」とさっ。追えないからこその英雄なんだろうことも十分わかる。追えずに空見上げちゃうような英雄を西英は愛しているのもわかる。

しかし、このタイプの二人の場合「追う、追わない」の選択の差が大きく響いちゃうんだよなぁ。

ああいう場所が苦手なはずの西英が、打ち上げに参加する。 アピールが苦手なはずの西英が分かり易くオシャレをしてくる。 そんな精一杯の背伸びが第三者的にみるととっても愛しいのだけど・・・。

西英を演じるチュンニンちゃんの振り向き泣きがさすが。英雄と向かいあっている時は涙を堪えて笑顔でいようとするんだけれど、振り向いた瞬間に顔がゆがむ。

GW-04144
笑顔から涙までの表情変化と速度が実に見事。 こうやって一人で泣いて、自己処理してしまう女の子なんだろうなぁ、西英は。

ヤイコの曲にたしか「横顔は飽きた、こっち向いて」という歌詞があったけれど、横並びの関係が似合い過ぎてしまう今後の二人にますます注目したいです。

それにしても、この横並びは似合いすぎるなぁ・・・。

GW-04121
こんな美女に想われたら、速攻市役所に書類もらいにいくけどな・・・私が英雄ならね(苦笑)

ちなみに振り向きと言えば、在天@仔仔のこちらのシーンも好き。

GW-04086
この「仕方ねーな」的背中は在天のキャラクターをしっかり表現出来ている。 言葉じゃないんだよね、背中や目なのよ、見たいのは。
流星から台ドラにハマったので、この背中を見た時は時の流れを感じましたね。

もちろん、仔仔が元々持ち合わせている「青い炎」は健在。 「秘めたる何か」 そういう表現は抜群に上手い。

相棒のマークも私的には青い炎を上手く表現出来る人なんだけれど、当然ニュアンスが違う。 この作品を通して、そのあたりを上手く探り当てられれば良いと思います。

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